柔術愛好家が初動負荷トレーニングを2年間やってみた結果

2021年1月から始めた初動負荷トレーニングは今月で3年目を迎えました。今回は、トレーニングを継続することで分かったことなどをまとめています。

初動負荷トレーニングを継続して分かったこと

首・肩・腰の不調が改善

じつは柔術を始める前から肩関節周囲炎を患っていて、整骨院や鍼治療に通ってもなかなか改善しなかったのですが、初動負荷を始めて2年でほぼ完治しました。肩の可動域が正常になり、凝り固まって動きづらくなっていた肩甲骨もスムーズに動かせるようになりました。また、首の不調・肩こりや腰痛なども改善しています。

おそらく、肩甲骨と股関節の周辺をいろんな角度で動かすことで肩や腰周辺の筋肉の緊張がほぐれ、インナーマッスルが鍛えられて姿勢も改善していることが要因なのかなと思います。

筋肥大はあまりしない

週に5〜6日くらいのペースでトレーニングに通っていれば、普通はかなり筋肉がつきそうなイメージですが、初動負荷で強化されたのは肩の周辺や体幹・足腰周辺のとても細かいインナーマッスルの発達と連動性の向上。外見からではあまり分かりにくいようなところが強くなってます。

足で作り出した運動エネルギーを腕から指先にまで伝えるような連動がスムーズになったので、ボールを投げる動作での腕の振りがすごいことになってます。確かに野球選手にはピッタリのトレーニングだし、バドミントン選手のスマッシュ強化には最適だと思います。

アスリートでもなかなか鍛えることが難しいインナーマッスルは、一度鍛えてしまえば落ちにくいという性質があり、長期的に見るとかなりパフォーマンスは高いと思います。

初動負荷だけで痩せることはない

柔術の練習も含めるとほぼ毎日運動しているのでものすごく痩せそうなイメージですが、初動負荷は心拍数を上げるような激しいトレーニングではないので、急速な体脂肪の燃焼はあまり期待できません。しかし、バランスの良い動作を行うことでエネルギー消費をしやすい身体にはなると思います。

短期的なダイエットが目的なら、何か有酸素系のトレーニングも並行しておこなったほうが良いです。

柔術の上達に関係するか

リラックスした状態での柔軟性や強さの獲得、スピードやパワー出力の向上、肩甲骨と股関節の可動域が広がったり連動性の向上で、上達するための伸び代が増えると思います。あと、確実に言えるのは間違いなくベースが強くなるでしょう。

しかし、身体のパフォーマンスを向上させてから「どんな練習をするのか」のほうが大切なので、上達するかどうかは自分の取り組みかた次第かなと思います。

柔術界では、あのPATO STUDIOの中村大輔さんも初動負荷トレーニングに取り組んでいるらしく、もし機会があれば効果などについてお話をうかがってみたいなと思っています。

初動負荷トレーニングの好きなところ

有名スポーツ選手などの影響からミーハーな気持ちで始めた人は大抵すぐ挫折していなくなるので、自分のペースで課題に集中している人が多く、老若男女それぞれが目的意識を持ってトレーニングに打ち込んでいるという空気感がとても気に入っています。

インナーマッスルの強化はとても地味な動作の繰り返しで、最低でも半年から1年以上は継続しないと効果もあまり実感できないので、明確な目的意識がないと継続することは難しいのかもしれません。

まとめ

初動負荷トレーニングを継続して、最も良かったと思えるのは定期的に苦しんでいた首と肩の不調が治ったことです。Webデザインの仕事を長年やっていますが、長時間のデスクワークで知らず知らずのうちに巻き肩になっていました。しかも右手にマウスを握っているので、少し身体が捻れた姿勢でいることが多かったです。

その影響で、季節の変わり目ごとに首が寝違えたような状態になって動かなくなるのが困りごとだっだのですが、そういうのはすっかり無くなりました。ずっと悩まされていた肩関節周囲炎も驚くほど改善しました。

当初は肩が正常に戻ったら退会する予定でしたが、あまりにも全身のコンディションが良くなったので、もう少し継続してみようかなと思ってます。

プロフィール

TUNETOMO 取材・文/イラスト

柔術紫帯。柔道黒帯。上級ウェブ解析士。デジタルマーケティングによるWeb戦略提案とUI/UXディレクションが専門分野。柔術とイラストレーションと洋服が好きすぎて、オリジナルのアパレルSHOPまで作ってしまった。

Twitterで更新情報を発信しています

柔術イラストレーション

公式 Xアカウントにて、ブログの更新情報や最新アイテムのリリース情報などを発信しています。もしよろしければフォローをお願いします(^人^)