インタビュー後編:柳沢友也さん(柔術家)〜柳澤柔術を広めたい

自分らしく懸命に生きている人たちにフォーカスしたインタビューコンテンツ「My Best Of My Life」。今回は、柳澤柔術代表の柳沢友也さんです。
2021年4月にご自身の道場をオープンしてから現在までの心境や、今後についてお話を伺いました。

※この記事はインタビュー後編です。前編はこちら

プロフィール

柳沢 友也

やなぎさわ ともや

1984年生まれ。柔術黒帯。14才から名門PURBRED大宮で柔術を習い22才で黒帯になる。柔術歴20年以上。国際大会を中心に入賞を重ね本場ブラジルで修行し更に技術を高める。師匠は故・吉岡大

主な戦績

・パン・アメリカン選手権 ジュベニウ青帯 優勝(2001年)
・パン・アメリカン選手権 紫帯 優勝(2004年)
・アジアオープン選手権 茶帯 優勝(2006年)
・パン・アメリカン選手権 黒帯 3位(2007年)
・ヨーロピアンオープン選手権 黒帯 3位(2010年)
・世界柔術選手権(ムンジアル) 日本予選 優勝(2012年)

Profile Picture

道場を出すことになったきっかけ

TUNETOMO

道場を出すことになったきっかけを教えてもらってもいいですか?

柳沢

OOTA DOJOでセミナーをやったことがきっかけです。その後も出稽古でお世話になっていたら、太田さんが「道場やりませんか」と熱心に誘ってくださって。

TUNETOMO

太田さんの提案を快諾した理由はどこにあったんですか。

柳沢

コロナ禍になって動画の販売を始めたばかりで、まだ道場を出すつもりではなかったんですけど、太田さんと会うと練習後に喫茶店でけっこう長くお話しするんですよ。

柳沢

それで分かったのは、太田さんが格闘技に対してものすごく真摯に向き合っているということ。あとは、太田さんの周りには人が集まってくるということ。長い時間一緒にいると、その理由も分かってきたんですよね。

それで「僕も一緒にやりたいな」と思って。

太田さん
TUNETOMO

なるほど。僕も何度かお会いしてますが、その気持ち分かる気がします。

柳沢

あとは、分厚い契約書を渡されて「この通りにやってくれ」みたいに言われていたら、やってなかったと思うんですよ。

TUNETOMO

そういう感じではなかったんですね。

柳沢

そうです。もっと柔軟な感じで。そういうのが自分にはあっているなと思って。
太田さんって、面倒見がいいんですよ。すごく信頼できるところがあります。

太田さんのインタビュー記事はこちら

太田さんから見た「柳沢 友也」さんの印象

太田さんに、柳沢さんとの出会いやその後の活躍について聞いてみました!

TUNETOMO

柳沢さんと出会った当時の印象や、その後の活躍ぶりなどを教えていただいてもよろしいでしょうか。

太田純一/OOTA DOJO

最初は道場生が出稽古で連れてきたい、というので「えっあの柳沢友也?」という感じでした。(柳沢さんのことは自分の現役当時から有名だったので名前だけは知っていました。)

初めて会ってスパーリングした時は、細いしゴリゴリの体という感じでもなかったし…引退してからですが自分も7〜8年柔術やってきたし、体もデカイのでのでいけるだろ…くらいに考えていたのですが、実際組んだら5分で6〜7本取られて死にそうになりました(笑)

練習後に話をして、いつも指導して頂いている高本先生とはまた違ったタイプで技術の造詣も深く、時間が合うようなら是非と指導お願いしました。
実際柳沢さんに指導して頂くようになってから2〜3年で明らかにOOTA DOJOの生徒がレベルアップしたと思います

現在は柳澤道場やセミナーをやってその技術力、指導力が表に出てとても嬉しいです。今後ともウチの選手や道場生の指導お願いしたいですし、ゆくゆくは柔術のトップ選手を育てて頂きたいと思っています。

TUNETOMO

貴重なお話ありがとうございます!!!

道場経営のこと

春日部といえばクレヨンしんちゃん

2021年4月にブラジリアン柔術専門道場 『柳澤柔術』はオープンしました。場所は埼玉県春日部市の春日部駅から徒歩5分。近隣に駐車場や駐輪場があり、車やバイクでも通いやすい環境です。

TUNETOMO

オープン当初は遠くから通う人が多め(東京都内や千葉など)だった印象ですが、今でもそんな感じですか?

柳沢

今では地元の人と、遠くから通う人が半々くらいですかね。

TUNETOMO

地元の人が増えたのは嬉しいですねー!

初心者の会員さんの声

自分はもともと空手をやっていたのですが、柳沢先生が道場で1番強いことに驚きました。空手をやっていた頃は、何年かやっていればいつか先生にも勝てそうな感じがあったんですけどね。(20代 白帯)

巧くてフィジカルの強い人が多い!
TUNETOMO

いま何人くらいの生徒さんを指導しているんですか?

柳沢

柳澤柔術が30人くらい。あと、OOTA DOJOのヘッドインストラクターも兼任していて、大宮西口・東口と熊谷で70〜80人くらいです。

TUNETOMO

あわせると100人を超えてますね!(驚)やっぱり大変ですか?

柳沢

指導に対してが初めてなので、それで学ぶことがすごくあります。どう選手のやる気を引き出すかとか、こういうパターンの生徒がいるのかとか。体力があっても、メンタルがなかったり。その凸凹具合が分かるんですよ。それによって、いろいろ変えたりしてます。

TUNETOMO

SNSで見てると女性の指導にも力を入れてますよね。

柳沢

柳澤柔術とOOTA DOJOの合同で、だいたい6〜7人くらい集まって練習してます。

TUNETOMO

4つの道場会員の指導と女性練習会もやって、さらに自分の練習もして。ものすごい活動量ですよね。

柳沢

このジムを選んでくれた人たちに、少しでも何か得るものを持って帰って欲しいという思いでやってます。

柳沢

最近は「グラップリングも教えて欲しい」というリクエストがあって、大宮のほうで指導してます。ただ、僕は道着もグラップリングも同じだと考えていて、明確に分けようというのはないんですけどね。

柔術経験者の会員さんの声

柳沢さんのことは柔術魂で知っていたのですが、このブログのインタビュー記事を読んで「まだ続けているんだ」と知って入会しました。所属道場とかけ持ちで、都内から2時間かけて通ってます。(40代 茶帯)

柔術魂 vol.2: ブラジリアン柔術DVDマガジン (晋遊舎ムック)

価格¥937

順位282,774位

発行晋遊舎

発売日2007年3月1日

柳沢さんが国内最年少で黒帯を取得した際のインタビュー記事と、付録のCD-ROMにテクニック動画あり

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これから実現したいこと

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TUNETOMO

これからやっていきたいことはありますか?

柳沢

会員さんが仕事で転勤になったり、就職して引っ越したりして、離れていってしまうことがあるんですよ。

TUNETOMO

そうですね。ありますよね。

柳沢

それで、支部を増やしたいと考えているんです。都内や郊外に引っ越しても練習を継続できるような。そのためには僕が動くのと、後輩を育てたりしてます。

TUNETOMO

そういえば、小野瀬さんのインタビューでご一緒した際に試合で勝てるスペシャリスト集団を作りたいとおっしゃっていましたが、その思いは現在も同じですか?

柳沢

そうですね。そのために指導者練習会というのをやってます。

TUNETOMO

どんな感じの練習をやってるんですか?

柳沢

強くなるために効率が良いことをやってます。その日によって違いますが、フィジカルもやりますし、スパーリングも長いのをやったり逆に短いのもやったり。それから組手での手や足の位置を細かく指導したり、試合に向けたメンタル指導をしたり。

試合で勝つために必要なものをやってるという感じです。

TUNETOMO

順調に育ってきてますか?

柳沢

だいぶ育ってきてますね。マスターでも優勝とか結構ありましたし。アダルトはこれからって感じです。

小野瀬さんのインタビュー記事はこちら

これまでの人生を振り返って

質問1:自分の人生に意味があったと思いますか?

意味や意義があると思ったことはないですね。なにかを定義してしまうと苦しくなってしまうので。

質問2:どうしてもやりたいことはありますか?

試合がしたいです。確かめたいんですよね。しっかりボコられるのか、まだ拮抗するのか。

質問3:いま、後悔してることはありますか?

あまり思いつかないです。

質問4:これからの人生で何を大切にしたいですか?

「楽しさ」しかないです。なんでも楽しいかどうかで決めてます。どうやったら楽しめるのか。楽しんでもらえるかです。

質問5:もしあと1年で人生が終わるとしたら、どう生きますか?

スパーリングです。僕のやりたいことって、やっぱり柔術なんですよ。ひたすら色々な人たちとスパーリングしてると思います。

質問6:いま柔術を頑張っている人へのアドバイス

柔術を頑張っている人へ2つ言葉を贈ります。

  • 成長は相手がいてこそです。周囲への感謝を忘れず柔術を楽しみましょう。
  • 柔術は格闘技です。断言します。100%怪我します。自身の未来のために怪我だけは気をつけてくださいね。ご安全に!

インタビュー取材を終えて

今回は道場の仲間と一緒にお話をうかがいました
TUNETOMO

柳沢さんの圧倒的熱量が、人の縁を引き寄せているように思いました。
今後のご活躍も本当に楽しみです。

Oh崎

柳沢さんから「道着もグラップリングも同じだ」という言葉が聞けてよかったです。

デンジャラスT

こんな距離で貴重なお話を聞けて、ものすごく刺激になりました!

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取材スタッフ

TUNETOMO 取材・文/イラスト

柔術紫帯。柔道黒帯。上級ウェブ解析士。デジタルマーケティングによるWeb戦略提案とUI/UXディレクションが専門分野。柔術とイラストレーションと洋服が好きすぎて、オリジナルのアパレルSHOPまで作ってしまった。

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