ブラジリアン柔術の白帯が、道場を辞めたくなってしまった3つの理由
あんなに一生懸命だった白帯の会員さんがある日ぱったり練習に来なくなり、先生に聞いたら「もうずいぶん前に辞めちゃったよ」とのこと。うちの道場に来る前に別の道場でも練習していた経験があって、「柔術で痩せたい!」という意欲で常に全力でスパー。試合に出ようとすごく頑張って練習していた時期も知っているだけに、どうしてそうなってしまったのか理由を考えてみました。
ちょうどブラジリアン柔術をやめようかなと思っている人や、これから始めようと検討している方のお役に立てば嬉しいです。
辞めたくなった理由 その1:ぜんぜん痩せなかった
常に全力スパーで、いつも汗だく。本人的にはかなり頑張っていたのだと思いますが、「練習後のご飯が美味しくて食べ過ぎてしまう」とのことで、むしろ太ってしまったようです。柔術をやっても痩せない人の大半はこのパターン。
原因ははっきりしているのだから、そこを気をつけて節制できればいいのですが、そのセルフマネジメントがなかなか難しい人や、周囲のアドバイスを無視して自己流から脱却できない人は痩せるのが難しいようです。
過去の記事でブラジリアン柔術でどうやってダイエットに成功したかについてまとめたページもありますので、併せて読んでいただけるとより理解できると思います。
辞めたくなった理由 その2:上達が実感できなかった
週2回のペースで通算で2年は練習しているはずだったのですが、1回習ったことを次に来た時には忘れていて、技術を覚える工夫が足りなかったように思います。テクニックのクラスでも先生の動きをしっかり覚えようとしていないため自分では再現が難しく、それを分からないまま中途半端に終わらせてしまう傾向がありました。
分からなかったところを、あとで先輩に教えてもらうなどすればそれもカバーできますが、そういう積極性にも欠けていたように思います。習ったことをノートに記録して復習したりなど、自分で反復練習しないとなかなか上達できないように思います。
また、スパーリングでは常に全力で向かってくるので、対戦相手も自分がケガをしないようある程度本気を出さねばならず、いつも彼は極められてばかりで練習したい展開にできないという悪循環に陥っていたようにも思います。
辞めたくなった理由 その3:青帯になれなかった
おそらくこれが最大の要因なんだと思いますが、同じくらいの時期に始めた人たちが続々と青帯になるなか彼だけが白帯のままでした。さらに、彼よりも後に入った方(武道経験者)まで青帯になってしまったのは相当ショックだったんだと思います。
人それぞれに仕事の都合で確保できる練習時間の長さが異なり、運動経験や目的意識などの違いで技術習得のペースも異なるので、他人と比べるのではなく自分の目標に向かってコツコツと練習できるかどうかが大事な気がします。
継続できる人の傾向について
ブラジリアン柔術の練習を続けられる人は、以下の3つの傾向があるように思います。
・教えてくれる仲間がいる
・自分なりの楽しみかたを見つけている
・強いモチベーションがある
柔術の道場は他の格闘技の道場と比べると、かなりオープンな雰囲気なので親切に教えてくれる先輩はたくさんいます。そのため、自分から積極的に教わろうという姿勢があれば、すぐに馴染めて楽しくなると思います。それから、テクニックが多いので全てを覚えることは難しいのですが、1度教わったことは確実に覚えるくらいの気持ちで練習していれば、どんどん強くなって練習がきっと楽しくなると思います。
最初の半年から1年くらいは基本を覚えているところなので、先輩に極められてばかりになりがちですが、そこを乗り越えられるかどうかが続けられるかどうかの境目のような気がします。
僕も最初の頃は、いつも極められてばかりで半年くらいで心が折れそうになりましたが、自分にとって最適な練習方法が見えてきてからは急速にスパーで自分の展開が作れるようになり、柔術の練習が楽しくなりました。そのコツをまとめたこちら記事もあわせてお読みいただけると幸いです。
価格¥2,600
順位86,687位
著大賀 幹夫
発行日貿出版社
発売日2022年7月16日
プロフィール
ギロチンチョークの刺繍が人気です
「ギロチンチョーク」はブラジリアン柔術などの寝技の練習をしている人なら、誰でも1度は練習したことがありますよね。私も好きな極め技の1つです。