武道の強さは遺伝するのかについて

玉笹清市記念碑
三島神社にある玉笹清市記念碑

昔から「武道の強さは遺伝するのだろうか?」と疑問に思っていたのですが、ぼんやり考えがまとまってきているので少しアウトプットしてみます。

曽祖父が宮相撲の大関(最高位)という家系

僕が小学生の頃、父親から突然「柔道か空手、どっちがいいんだ?」と聞かれました。僕には運動を始めるための選択肢がその2つしかなかったのです。その理由を大人になってから考えていて、以下のことが気になりました。

  • 父方の親戚が、ほぼ柔道経験者
  • 父の実家には大きな関取の写真(曽祖父)が飾ってある
  • 近所の神社に、県知事が建立した曽祖父の石碑がある

いろいろと調べてみたところ、曽祖父は「玉笹清市」という四股名で明治時代に活躍した地方宮相撲の大関でした。西日本では及ぶものがないほどの強さだったそうです。そういえば、父の実家は力士の家のような造りでした。

おそらく父方の親族は僕が武道で大成することを望んでいたのだと思います。

筋トレしなくても強かったフィジカル

振り返ってみると、僕も中学・高校時代それほど筋トレをしなくても腕相撲が強くて、休み時間に自分より強い相手を求めて他のクラスまで遠征に出かけるような子供でした。大学時代も1年生ながら、さまざまな運動部の上級生たちを次々倒して学園祭の腕相撲大会で優勝(左右どちらも)。それから、サッカーなどの球技をやっていても、競っている相手が簡単に倒れてしまい不思議に思っていました。

おそらくですが、腕力や体の強さは遺伝。フィジカルコンタクトの強さは、柔道で鍛えられた体幹の強さやボディーバランスで、相手の重心を崩すのが上手かったのではないかと思います。

腕相撲については、体の中心軸の回転スピードとリストの強さに特徴があって、自分よりも遥かに体格で上回る相手でも開始数秒で倒していました。この強みは柔道の背負い投げにも活かされていました。

親から子へと遺伝するもの

うちの子供にも同じような傾向がみられ、体の使い方が僕と似ていたので少しだけコツを教えたところ、女子なのに小学生時代から運動部の男子よりも腕相撲が強くなり、中学の柔道の授業では無敵の強さだったようです。

そのことから、腕力や体の強さはある程度、先天的に遺伝するのではないかと考えています。あとは後天的な要因として、家族や近しい親族に武道経験者が多いと、強くなるために必要な運動習慣や考え方に接する機会が多くなり、無意識に重要な体の使い方を学んでいるように思います。

本当の強さとは何か

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増田 俊也, 中井 祐樹

発行新潮社

発売日2016年7月15日

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なぜ学生時代に結果が出なかったのか

それほど資質には恵まれていたにも関わらず、なぜ学生時代に結果が伴わなかったのか。父親の転勤で練習環境や指導者に恵まれなかったことも要因ではありますが、高校卒業までの僕にとって柔道とは「自分のやりたいことではなかった」ということのほうが大きいように思います。小さな頃から習っていたから続けていただけの状態。「柔道が強くなりたい」と部活が終わってからウェイトトレーニングをしたり、地元の町道場でも練習しているような選手たちとはモチベーションに差があったように思います。

その経験から、自分の子供には親の願望やエゴを押し付けることなく、「これがやりたい」というものが見つかるまでじっくり待つよう心がけ、いざやりたいことが見つかったら100%の力で応援するようにしています。

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プロフィール

TUNETOMO 取材・文/イラスト

柔術紫帯。柔道黒帯。上級ウェブ解析士。デジタルマーケティングによるWeb戦略提案とUI/UXディレクションが専門分野。柔術とイラストレーションと洋服が好きすぎて、オリジナルのアパレルSHOPまで作ってしまった。

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