ブラジリアン柔術のパスガードについて
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白帯の頃はパスガードの練習ばかりしていたのですが、青帯になってようやく個別で覚えていたテクニックの繋がりや使いどころが理解できてきました。そこで、今回は私なりの解釈でパスガードの基本的な考え方を説明したいと思います。まだまだ知らないことだらけですが、基本は網羅できたかなと思うので参考にしていただければと思います。
パスガードとは
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「パスガード」とは、ガードポジションにある相手の足を超えて、首から腰までのエリアを3秒以上制圧することです。柔道でいう「抑え込み」のポジションになります。
相手の「首・腰・膝」をコントロールする
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パスガードは大きく分類すると、「近距離」「中間距離」「長距離」の3種類があります。距離が遠いほど反応速度や敏捷性が必要で、近いほど組手の技術と圧力(プレッシャー)が必要になります。
長距離からのアタック
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代表的なものには、ズボン掴んで走るトレアドール、足を固定して回り込むショルダードライブ、膝をコントロールするニースライスなどがあります。どれも立った状態からの足を捌くパスガードです。
相手の足や膝のコントロールだけだと首や腰がフリーなのでエスケープされたりフレームを作られてしまう可能性もあり、相手の反応を見て動くスピードや体力が必要になります。状況次第では、中間距離や近距離のアタックに切り替えたりします。
中間距離からのアタック
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相手の腰の自由を奪ってパスします。代表的なものにオーバーアンダー、ボディーロック、スタッキング、スタックレッグドラッグなどがあります。どれも低い姿勢で相手と密着するパスガードです。
がっちりと密着することで相手の腰を固定して、動きを確実にスローダウンさせることができるので瞬発力よりも組手のスキルとボディバランスが重要です。ハーフガードを得意とする選手がスイープするとちょうどいい距離になるのでコンビネーションとして覚えていることが多いです。
近距離からのアタック
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相手の首(袈裟)をコントロールします。代表的なものに脇差しパスや問答無用パスなどがあります。いきなり距離を詰めるのは難しいので足を捌くパスとのコンビネーションで使われたりします。
脇を差して首をコントロールするまでの組み手(脇差し)がとても重要で、パスする際は相手の上に乗った状態となるのでスイープを狙われるリスクもあり、肩の圧力やベースを保つボディーバランスも欠かせません。
野球に例えると「ピッチャー」の投球術に似ている
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パスガードは、野球に例えるとピッチャーの投球術に似ています。前項で説明した「近距離・中間距離・長距離」のアタックを、「インコース・アウトコース」「左まわり・右まわり」「低め(プレッシャー系)・高め(ジャンピング系)」などのルートで使い分けます。
まとめ
今回ピックアップした技以外にもまだまだパスガードの種類は数多く存在しますが、全てを使いこなす必要は全くないと思います。
野球のピッチャーは全球種を投げられるからといって必ずしも好投手という訳ではなく、効果的な球種のコンビネーションや得意球を持っていることのほうが大切だったりします。パスガードの技術もそれと似ているので、まずは得意な距離での効果的な技のコンビネーションを覚えるのが良いように思います。
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