インタビュー前編:毛利部慎佑さん(柔術家)〜モリベチャレンジ
自分らしく懸命に生きている人たちにフォーカスしたインタビューコンテンツ「My Best Of My Life」第5回のゲストは2019年の全日本柔術選手権 黒帯ライト級王者で、柔術家の毛利部慎佑選手にお話をうかがいました。
プロフィール
毛利部 慎佑
1989年生まれ。柔術黒帯。知育体操教室インストラクターを経て現在、ジャンプファイトクラブ代表。そして、柔術YouTubeチャンネル「ジャンプファイトチャンネル」を運営。
主な戦績
JBJJF
・全日本柔術選手権 黒帯ライト級 優勝(2019〜2020年, 2022年)
※全日本選手権 青・紫・茶・黒帯 すべての帯で優勝
IBJJF
・世界柔術選手権 紫帯ライト級 3位(2016年)
・アジア柔術選手権 白・青・紫・茶帯 で優勝
ご自身の学生時代について
小学校1年生から体操クラブで体操を習いはじめて、小学校4年生くらいから練習量が増えてきて、高校・大学も体操部に所属。高校時代の体操部の先輩(1年生と3年生の関係)には、のちに総合格闘家となる猿田洋祐選手がいました。
性格は、今もですが目立ちたがりだったと思います。バク転とかできれば目立てると思って体操を始めたと思います。教育体操は楽しかったのですが、競技体操は難しい技をやるので怖すぎます。 怖がりな私には合っていませんでした。
大学卒業後
器械体操を引退後、大学4年生の卒業間際(2011年)にブラジリアン柔術と出会いました。所属ジムには猿田先輩や高校時代の同級生の榎本選手が在籍しているリバーサルジム川口リディプスを選択。そして大学卒業と同時に就職して知育体操教室のインストラクターとなりました。
それから、柔術をはじめて青帯の頃まで三角絞めと十字絞めなどで26連続一本勝ちするなどして、とても順調だったのですが、UAEワールドプロ(青帯)に出場したあたりで「こんな強いヤツがいるんだ」と海外選手との違いを痛感。そして仕事も勤続年数とともに忙しくなってきて、このままの練習量では世界どころか日本でも戦えないと思うようになり、柔術一本で生きていくことを決意。2016年の世界選手権(紫帯)で渡米する前日に仕事を退職しました。27歳でした。
その後、格闘技漬けの2年間の修行をした末に「人間の価値って何だろう」と迷宮に入ってしまい、新たなモチベーションとして「思い切って自分のジムを持ってしまおう」と2018年4月に北浦和でジャンプファイトクラブを開業。翌年の2019年にJBJJF全日本柔術選手権 黒帯ライト級で優勝。そして、現在に至ります。
猿田洋祐選手について
猿田さんは、高校生の時は優しい先輩でした。私がジムに入会した時は、少し殺気を纏っていて少し雰囲気が変わっていました。私が、青帯になった時には殺気を全身に纏い、私にはある程度優しかったですが、他の人はみんな怖がっていたと思います。
後に小野瀬先生は「後にも先にも猿田としんすけが練習していた時期が一番売り上げが低かった笑。」「君達が一生懸命練習しているとジムの雰囲気が非常に悪かった。」と語っています。
リバーサルジム川口リディプスで学んだこと
小野瀬先生に最初に習った技が十字絞めです。それから、ガードについて相談をしたら「スパイダーガードだろ」とのことだったで、青帯くらいまで言われたことを忠実に練習していました。紫帯の最初くらいまで、技術体系が崩れると思ったので他の教則など全く見てなかったと思います。
そこから、リディプスで学んだこと(得意なこと)を核としながら、パラエストラ東京の昼柔術などの出稽古で自分に足りないところ(課題)や必要となる技術を磨きました。ちなみに、ピュアブレッド関係で交流があるのは小野瀬先生と柿澤さんだけです。吉岡さんや柳沢さんのことは話では聞いたことがあるのですが、お会いしたことがないです。
小野瀬先生について
キッズクラスの指導での言葉使いや子供との距離感が絶妙で、私には真似することがむずかしくて尊敬しています。あと、私のセコンドができるのは小野瀬先生しかいません。性格については、いまだに読めないです・・・。謎です。
ブラジリアン柔術 小野瀬龍也のスパイダーガード 1 [DVD]
価格¥14,525
順位32,496位
発行Reversal
発売日2009年12月3日
毛利部選手の師匠であり、日本で最初にスパイダーガードを習得して並み居る強豪選手に勝利した柔術家 小野瀬龍也選手のスパイダーガードに特化したDVD。代名詞となったオリジナルの必殺技「小野瀬スイープ」のほか、三角絞めやハーフガードからの展開も収録。
モリベチャレンジのこと(前編)
「KINYABOYZ INVITATIONAL TOKYO 01(2020年10月11日(日)開催)」にて白木アマゾン大輔選手と対戦することが決まった毛利部選手に、試合前のコメントをいただきました。
BJJ-WAVEのアマゾン選手のインタビュー動画を見て思ったのですが、私は20代ではなく30代。アラサーです!
今回の試合は「公式戦では対戦できなそうな相手」と戦うことを希望していたのですが、アマゾン選手は私が対戦を望んでいた選手のうちの1人だったので、自ら名乗りをあげていただき大変光栄に思っております。
アマゾン選手のYouTube動画はいつも楽しく拝見しておりますし、ライト級での実績が格違いにすごいトップ選手なので試合がとても楽しみです。師匠の小野瀬先生や、練習でお世話になっている柿澤さんも試合でやられているので私が仇を討ちたいですね。
柔術YouTuber対決という側面もあるので負けられないです。
毛利部慎佑
2020年10月4日(日)までに「キンヤボーイズ柔術クラブ(月額1,100円)」に申し込むとお得に試合を観戦できます。大会視聴後すぐに解約していただいてもまったく問題ないそうです。
まとめ
練習で交流がある柿澤剛之選手からも、毛利部選手への応援メッセージをいただけたので紹介させていただきます。
柿澤剛之選手からの応援メッセージ
毛利部さんは凄まじい強さです。ここ半年で更にとんでもなく実力アップしています!
今回の対戦相手のアマゾンさんは日本人ライト級の選手で世界的な実績を持つ選手で僕も対戦させていただく機会がありましたが、敗れております。とても強かったです。
しかし今の毛利部さんの能力なら引けを取るところは全く無いと思います。練習仲間として友人として応援してます!
今回の記事は前編・後編の二部構成になります。後編では試合後の感想や、近況・今後のことなどを掲載予定です。