ブラジリアン柔術の投げ技(テイクダウン)について

今回はブラジリアン柔術の投げ技(テイクダウン)についてまとめてみました。柔道は現在のルールでは足を取って投げることが禁じられていますが、競技柔術ルールは寝技の攻防で下になっている相手を持ち上げてマットに叩き落とす行為(バスター)を除けば、テイクダウンに関する自由度がとても高いところに面白みがあります。

競技柔術ルールで立ち技の練習に注力してる人は少数派

ブラジリアン柔術はこういう構えの人が多め

ブラジリアン柔術で、立ち技(テイクダウン)の練習に注力している人はあまり多くありません。柔道出身でも、長くやっていると引き込み中心になってくる人がほとんどです。

なぜなら、競技柔術ルールでテイクダウンを奪ってもポイントは2点のみ。柔道ルールなら1本で試合終了というレベルの投げでも、泥臭く相手を引き倒してもポイントはまったく同じなので、あまりリスクを犯さずディフェンス重視で引き込んでからの展開を練習することが多いです。そのため、胴タックルや足取りなどのテイクダウンを警戒しながら、相手に有利な状態で引き込ませないことを意識した構えなのかなと思います。

柔道・レスリング・サンボなどの技術がほとんど使用OK

テイクダウンは大きく「引き倒す」「足を刈る」「担いで投げる」「潜って投げる」の4種類に分けられるかなと思います。

引き倒す

代表的な技としてはレスリングの「ダブルレッグ」「シングルレッグ」のタックルや、ボディロックからのテイクダウンが使えます。

足を刈る

代表的な技としては「アンクルピック」「朽木倒し」「大内刈り」「小内刈り」「足払い」「内股」などが使えます。

担いで投げる

代表的な技としては「背負い投げ」や「袖釣り込み腰」「払い腰」などがあります。相手に背を向けることになりバックを取られるリスクはありますが、足技とのコンビネーションで活用可能です。

潜って投げる

代表的な技としては「巴投げ」や「隅返し」があります。引き込みと同じモーションで技に入れるので、競技柔術ルールでも使っている人は見かけます。さまざまな組み手や角度からの入り方があって、スパイダーガードやデラヒーバガードの状態からも使うことができます。

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クリンチからのテイクダウンに注目

MMAでは、ムエタイ出身のスタンプ・フェアテックス選手が多用しているクリンチ(首相撲など)からのテイクダウン技術に注目しています。クリンチからのテイクダウンはグラップリング(ノーギ)で有効ですが、組み手の作り方によってはブラジリアン柔術でも活かせるはずです。

リッチ・フランクリンの視点:テイクダウンの重要性と裏話 - ONE Championship – 格闘技の本拠地

リッチ・フランクリンは、ONEの人材育成、発掘のためのリアリティ・ショー「ONEウォリアーシリーズ(OWS)」の番組ホストを務める。コラム「リッチ・フランクリンの視点」…

まとめ

競技柔術ルールの投げ技(テイクダウン)に関するの私の見解は「相手を崩すことができれば、形にこだわりすぎなくても良い」ということ。

極論、投げられなくても自分の得意な形にセットアップできれば良いので、相手を崩す入り口くらいの気持ちで状況に応じて何パターンかを使いこなせるよう練習しておくのが良いように思います。

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プロフィール

TUNETOMO 取材・文/イラスト

柔術紫帯。柔道黒帯。上級ウェブ解析士。デジタルマーケティングによるWeb戦略提案とUI/UXディレクションが専門分野。柔術とイラストレーションと洋服が好きすぎて、オリジナルのアパレルSHOPまで作ってしまった。

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