柔道経験者がブラジリアン柔術を習い始めてから感じたこと
学生時代は小学校から大学まで柔道をやっていたのですが、捨身技などの変則的な投げが得意だったので、指導者からよく「引き込みばかりするな」「ちゃんと組め」などと怒られていました。しかし、のちにブラジリアン柔術は引き込みOKということを知り「これは面白そうだ」と思っていました。
その10年後に、ダイエット目的も兼ねて現在の所属道場へ入会。そこから青帯になるあたりまでに感じたことをまとめました。これから柔術をはじめてみようと思っている柔道経験者の方々の参考になりますと幸いです。
じつは寝技には自信があった
柔道時代からずっと寝技が得意でした。そのため、入会初日に先生から「手加減は必要ですか?」と聞かれた際に「必要ないです」と答えたのですが、想像していたよりも順応には時間がかかりました。
テクニックで習った動きを試そうとしてもすぐに防がれる。いろいろなガードで足が絡んできて何もさせてもらえない。反射的に亀の姿勢になってしまい背後をとられてしまう。最初の半年くらいは、スパーリングでひたすらボコボコにされて極められる日々でした。
体感としては、柔道の町道場で例えると「ものすごく寝技が巧い人」が紫帯くらい。「寝技の強い人」が青帯くらいという印象。黒帯は「自分が何をされているのか全く分からない」という印象でした。
※ 個人的な経験からの感想です
抑え込みに活路を見出す
ずっと先輩たちのガードが解除できずに困っていたのですが、それを突破すると柔道時代の抑え込みの技術で簡単にはエスケープされず、パスガードすれば「休憩ができる(ボコられない)」ということに気がついて、いろいろと工夫してみることにしました。
そこで着目したのがプレッシャー系のパスガード。たまたまYouTubeで見つけたパスガードが強い選手の得意技だったのですが、さっそくスパーリングで試してみたらすぐに先輩たちをパスできるようになったので、ひたすら研究しました。
自分のスタイルを追求できる
私がロールモデルとして参考にした選手は先生の指導方針とは真逆のスタイル。練習で試すテクニックは道場では誰も使わない特殊なものばかり。こんな人は他競技だと指導者に怒られてしまうと思うのですが、特定の型にはめられるようなことは全くありませんでした。
柔道経験者ということもあって、かなり自由にさせてもらえたのですが、先輩たちも面白がって対処方法を工夫してくるような、伸び伸びと練習させてもらえる環境だったのでとてもありがたかったです。
試合がたくさんあって面白い
関東近郊だと試合がたくさんあるので、自分のタイミングで大会に簡単にエントリーできます。練習した技がどれくらい通用するかを気軽に試したりできます。
はじめて1年半くらいで試合にエントリーしたところ、4試合すべて1分以内にパスガードして勝てました。大会で優勝したのは人生初の経験。練習と同じようにパスしたら抑え込みで休憩して、残り時間をトップキープの技術で凌ぐというパターンが見事にはまりました。
その後、すぐに青帯に昇帯。最初の頃は、あまりに極められてばかりで3ヶ月くらい休んだりもしてましたが・・・(苦笑)
まとめ
白帯の頃はほとんどガードの練習をせず、かなり偏った練習をしていたので青帯に昇帯後はバランス良く技術を学ぶことにしました。最近になって先生の得意技が自分の幅を広げるのにとても有効であることが分かってきて、がんばって習得に励んでいます。
柔道経験者でも最初の半年から1年くらいは結構大変ですが、ある程度の壁を超えるとライフワークと思えるくらい楽しくなります。柔道は好きだけどルールが苦手だった人や寝技が得意だった人は特にオススメです。
以下は競技柔術ルールで使える投げ技を紹介した記事です。こちらも是非ご覧くださいませ。
プロフィール
ギロチンチョークの刺繍が人気です
「ギロチンチョーク」はブラジリアン柔術などの寝技の練習をしている人なら、誰でも1度は練習したことがありますよね。私も好きな極め技の1つです。