柔道金メダリスト 石井慧選手のテイクダウン技術
柔道金メダリストで、現在はMMAで活躍している石井慧選手が極真空手世界王者 綾瀬選手のYouTubeチャンネルで総合ルールで活かしている柔道の技術について解説をしていたのですが、柔術にも活かせる内容だったので、参考になったポイントをまとめてみました。
手は小指の使い方が重要
MMAでは道着がないので、組手では釣り手側のグリップはアンダーフック、引き手はリストコントロールを基本にしていて、道着ありの組手と同じく小指の使い方が重要とのこと。
大内刈りの組手
アンダーフックから相手の肩に小指を引っかけてぶら下がると相手の前側の足に重心が乗るので、大内刈りの掛かりやすい状態となります。道着ありの場合は釣り手で襟を開くように操作して、相手の片側に重心を乗せるようにします。
大外刈りの組手
アンダーフックから小指側に手首を返す動作で相手の脇をカチ上げると、逆側の足に重心が乗るので大外刈りの掛かりやすい状態が作れます。道着ありなら、引き手を相手の脇下あたりで絞り、肘を上げながら胸のほうへ引きつけて崩しにするとのこと。これだと釣り手は添えるだけでも技が掛かります。
ちなみに、首を抱えた状態からの投げ技は、寝技の巧い相手にバックを取られるリスクがあるので良くないそうです。
足で意識することは親指の向き
下半身は相手の足の親指の向きと自分の足の親指の向きを意識するとのこと。相手の親指が向いている方向に足を刈ると投げ技が掛かりやすいそうです。そのため、投げ技を掛ける際の足を踏み込む角度も、刈る方の足がスムーズに動かしやすい方向に調整するとのこと。
まとめ
石井選手は柔道時代は階級の中で体が小さいほうだったので、あまり力に頼らない技術が身についたとのこと。MMAに転向後はレスリングの技術を学ぶことで、道着がない状態で柔道の技術を活かす方法を研究しているそうです。
私は石井選手のジャパニーズ柔道シークレットというDVDも持っているのですが、以下の記事でまとめている「柔道の作り」の基本を知ってから見ると、より技術的な工夫が理解できると思います。
今回の記事で紹介した動画はこちら。
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