柔術衣の裾上げ&袖詰めのコツ

今年になってからずっと参考にしてる海外のオンライン教則動画の先生の黒道着がカッコイイなと思って、2年ぶりに新しい柔術衣を購入。とくに袖やパンツの裾丈の感じを再現したくて、かなりこだわってお直ししました。

そこで今回の記事は、個人的な経験則ですが柔術衣のお直しのコツや豆知識をまとめてみました。新しい道着を買ったけど袖や裾が長すぎて困っている方の参考になると嬉しいです。

柔術衣のお直しで知っておくべきポイント

  • 柔術衣は洗濯すると縮むので、ある程度まで縮ませてからお直しすると失敗が少ない
  • 軽量柔術衣などの生地の薄いものほどよく縮む
  • タンブラー乾燥機を使用すると短時間で大きく縮む
  • 試合でも使えるよう、IBJJF道衣規定などを確認しておくこと

お直し前に柔術衣を縮ませる

シンプルな黒が欲しくてこれをチョイス

柔術衣はシンプルな黒い道着が欲しくて、最もイメージが近かったスクランブルのSTANDARD ISSUE セミカスタム 2020をチョイス。柳沢さんがオープンガードのセミナーで着用されていたのと同じモデル。

私はA2サイズを選択したのですが、天気の良い日に洗濯して天日干しを3〜4日間くらい繰り返しすことで上衣の袖が2cm・パンツの裾が3cm縮みました。綿製品は水に濡れることで膨張し、乾燥過程で繊維が収縮します。

タンブラー乾燥機を使うと通常の洗濯の数回分くらい一気に縮むのですが、それはタンブラーの高温が綿脂を溶かしてしまい、糸が痩せて細くなった分だけ隙間が増えて収縮幅が通常よりも大きくなることが原因です。

袖と裾の仕上がり寸法を決める

こんな感じで折り返しておきます

洋服屋でジーンズの裾上げをお願いする際、試着室で裾を折り返して、ちょうど良いところをマチ針で固定して採寸すると思うのですが、鏡を見ながら同じような要領でセルフ採寸します。

せっかく買ったお気に入りの柔術衣が試合で使えないと残念なので、お直し後に多少縮んでも問題ないくらいの仕上がり寸法にしておくのがオススメです。以下はIBJJFのレギュレーション。袖や裾が短すぎると試合前の道着チェックでNGになります。

袖は手首から5cm以内

裾はくるぶしから5cm以内

柔術衣をお直し屋さんに持参する

柔術衣のお直しは生地が厚くて少しイレギュラー対応なので、経験がなかったり設備不足のお直し屋さんでは断られることが多く、技術料が高くても最初から技術と経験が豊富な店に相談したほうが納得のいく仕上がりとなり、コミュニケーションコストも安く済みます

今回は料金表に道着のお直しの項目が含まれていたので、お直し専門店アンコトンさんに依頼したのですが、裾のステッチ仕上げまでしっかり再現しながら、他店の見積りよりも短い納期で仕上げてくれました。

袖口の内側に貼る当て布の処理も完璧

代金は上衣の袖丈詰めとパンツの裾上げをあわせて約4000円くらい。他店で難色を示された部分の対応を見事にクリアしながら、代金が高くなりすぎないよう工夫する素晴らしい仕事ぶりでした。

仕上がり

こんな感じになりました!

最終的に上衣の裾にあったパッチを自分ではずして、よりシンプルにしました。

既製品の柔術衣は、袖やパンツの裾が標準体型よりも少し長めに作られていることが多いので、よほど手足が長い人でないと丈調整が必要になります。タンブラー乾燥機に何度もかけて袖や裾の長さを調整するやり方もありますが、お直し屋さんに依頼すると仕上がり寸法を自分でコントロールできるのが良いです。

プロフィール

TUNETOMO 取材・文/イラスト

柔術紫帯。柔道黒帯。上級ウェブ解析士。デジタルマーケティングによるWeb戦略提案とUI/UXディレクションが専門分野。柔術とイラストレーションと洋服が好きすぎて、オリジナルのアパレルSHOPまで作ってしまった。

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