ブラジリアン柔術の道着カスタイズ＆着こなし入門
tunetomo
20代から愛読している雑誌Beginの「柔術で人生ジュージツ計画」というブラジリアン柔術についての10ページにも渡る特集記事で柔術着のデザインの自由度の高さについて紹介されていたのが面白かったので、今回は私が最近やった試合用道着のカスタマイズ方法や、練習で活用しているアイテムなどについて紹介したいと思います。
ブラジリアン柔術に興味がある方や、これから道着カスタムを検討している方々の参考になりますと幸いです。
柔術特集が掲載された雑誌 Begin は
こちらです！
私のカスタム道着はこんな感じ
私の試合用カスタム道着は、各種デザイン要素の配置が試合の道着チェックの基準を通過できることを意識した仕様になってます。かなりシンプルですが、所属ジムのロゴをヒートプレス加工で圧着していたり、オリジナル刺繍をしていたりなどがアクセントになってます。
カスタムベースにした柔術着
カスタマイズでベースにしたのは、和をモチーフにした奇抜なデザインで人気を博すイギリスの人気格闘技ウェアブランド「SCRAMBLE」のセミカスタム 柔術着というモデル。シンプルながらハイクオリティかつリーズナブルなのが特徴です。
うどんで例えると「素うどん」のような必要最小限のデザインが施されたモデルなので、自分なりにカスタムして着こなすのがオススメです。
購入の際は、私は白帯の頃からずっと道着や教則動画をほぼBJJチャンネルオンラインショップさんで買っています。いつも対応が迅速かつ丁寧で、すごく良心的なお店です。
オリジナル刺繍
肩の下あたりにある「毘」と「龍」の文字のオリジナル刺繍は、東京神田で三代続く老舗の「よ刺繍屋」さんに依頼しています。私がいつもお気に入りの帯に名前を刺繍してもらう際に利用しているお店です。
ご主人の吉田さんがフリーハンドで仕上げる流れるような細い線は絶妙で、払いやはねなど文字の強弱をつけるのが巧いです。私が知る限りでは最も素晴らしい腕前を持つ刺繍職人さんです。パソコンのフォントデータを使った誰にでも作れるような画一的な刺繍ではなく、職人の手仕事による１点もの刺繍には圧倒的な風格とカッコ良さがあります。
ベースとなる道着のブランド「SCRAMBLE」は日本文化の影響を強く受けていることもあって、既存のモデルかと思ってしまうくらい自然に漢字が映える仕上がりになりました。
上杉謙信の旗印の意味
袖に刺繍した上杉軍の旗印は謙信公が信仰した守護神を意味しており、彼を敬愛する人であれば誰もが知っているシンボルマークです。
上杉謙信（うえすぎけんしん）は、戦国時代に越後国（現在の新潟県）を治めた武将で、「越後の龍」「軍神」の異名で知られています。圧倒的な戦績と天才的な戦の才能で知られる一方で、「義」を重んじ、助けを求める人には手を差し伸べるなど、義に厚い人物として知られています。のちに故事となった「敵に塩を送る」という宿敵 武田信玄を助けた逸話はあまりにも有名。血液型は私と同じAB型だったそうです。
彼が得意とした「車懸り」の戦術は、行軍隊形を保ったまま敵軍に接近して、行列の状態から白兵戦へ移行するという戦法で、既存の軍隊の常識を打ち破るような戦術でした。これで敵の重要指揮官を多数討ち取っています。
（参考資料：上杉謙信が「川中島の戦い」で圧勝できた本当の理由）
私も戦いの場においては彼のようでありたいと思い、この上杉軍の旗印を両肩につけています。
「毘」について
上杉謙信の旗印「毘」は、戦いの神として勝利をもたらす毘沙門天を意味し、戦場にこの旗と共にあることは毘沙門天と共にあり、その加護のもと上杉軍将兵は勇往邁進し、水火も辞さない勇気を示したといわれています。
「龍」について
上杉謙信の旗印「龍」は、迷いや邪悪な心を断ち切る不動明王を意味し、龍が崩し字で乱れていることから「懸かり乱れの龍」と呼ばれていて、上杉軍が全軍総攻撃する時のみ本陣に掲げられました。敵兵はこの旗印を見ると恐怖で逃げ出したといわれています。
ヒートプレス加工
ヒートプレス加工は、所属ジムのNOW or NEVERで希望者を取りまとめ、一括してBJJ LAB FACTORYさんにオーダーしています。私は初めて利用したのですが、刺繍ではなかなか難しい表現が手軽に実現できてとても良い出来栄えです。
NOW or NEVER
NOW or NEVERは、2022年にオープンした東京 亀戸にあるブラジリアン柔術＆グラップリングの練習ができる常設ジム。月1回の不定期ですがレスリングを学ぶこともできます。引き込みだけではなくスタンドの攻防にも注力している現代柔術家にとっては理想的な練習環境だと思います。
初心者クラスがたくさんあって老若男女に優しい練習環境ながら、10th planetやATOSなどの海外有名ジムでの練習経験がありグラップリングのエキスパートでもある代表の杉本氏から幅広く技術を学べます。もし東京近郊に住んでいるなら「通わないのはもったいない！」と思ってしまうくらいアットホームで良い雰囲気のジムです。
BJJ LAB FACTORYは2024年6月からスタートしたヒートプレス加工のお店ですが、道着をカッコ良くカスタマイズしたい人にオススメです。注文方法は下記にまとめました。
ヒートプレス加工は従来のパッチよりも軽量で、道着の柔軟性も損なわず、デザインの自由度がとても高いので昨今の道着カスタマイズの主流となってきています。
ヒートプレス加工の注文
ご注文方法
BJJ JAB FACTORY ：ヒートプレスご注文までの簡単３ステップ
- プロフィール欄から公式LINEを追加。
- Googleフォームに必要事項を入力して送信 し、公式LINEに名前と「回答済」と送る。
- 担当者から連絡。
- ヒアリングを行い、お見積書とイメージ写真をお送りします。
- 注文確定後、道着を郵送
- 1週間ほどで返送
- BASEのリンクからお支払い
※もし入稿用のイラストレーションやデザインが必要でしたら、有償での対応になりますがDM等でご相談に乗ります！
パッチ
パッチは、襟の後ろ側に「SCRAMBLE」のお気に入りのものを縫い付けています。
これまではパッチをつけるのが道着カスタマイズの主流だったのですが、貼り付ける位置によっては試合のレギュレーションをパスできないなどのデメリットがあり、私は必要最小限の利用にしています。
パッチの縫い付けは自分でする人も結構いるようですが、お直し屋さんでも対応してくれます。
袖・裾の丈詰め
SCRAMBLEの柔術着は、けっこう袖や裾が長めに作られています。そのため、購入したら何度か洗濯・乾燥を繰り返して縮ませた上でお直し屋さんで丈を調整してもらっています。道着は生地が硬いので専用のミシンがない店だと断られることも多々あり、電話などで問い合わせてからお店に行くのがオススメです。
私が服飾業界出身ということもありますが、身につけるものは意図したサイズ感に調整してから着用することが多いです。
その他
その他、着こなしや練習で活用しているアイテムをまとめてみました。
ラッシュガード
ラッシュガードは、所属ジムで受注生産で制作したオリジナルのものをよく着用してます。すでに完売しているため、ちょっとレアなアイテムになってます。これ以外にも、SCRAMBLEやONEHUNDRED ATHLETICのラッシュガードを愛用しています。
マウスピース
マウスピースは、プロも愛用する専門店「エポック」さんで、オーダーメイドで作ってもらいました。装着時のフィット感は抜群です。
指サポーター
あまりにも指をケガする（とくに薬指と小指）ので、今年から指サポーターを装着するようにしています。これはEnjoyBjjLifeさんが、海外ブランド LUTAGEAR製のサポーターを輸入販売している製品で、ちょっとお値段は高めですがすごく良いです。
私は薬指・小指用を使っていますが、4スタンス理論のA2タイプやB2タイプが力を発揮しやすくなる意識づけ的な効果も期待できそうです。
ジムバッグ
ジムバッグはBJJ LABさんのメッシュトートを使ってます。道着や帯、タオルやラッシュガードなどの練習用具一式がちょうど収まるくらいの大きさで重宝してます。
紛失防止のため、シルバーのネームプレートをつけてカスタマイズしてます。
まとめ
今回は、ざっくりと私がやってる道着カスタマイズについて解説したのですが、柔術の道着を豊富に販売しているリアル店舗はほぼないため試着して買うことが難しいので、まずはお気に入りブランドを見つけてサイズ感を把握することから始めるのが良いかなと思います。
私はずっとSCRAMBLE派だったのですが、最近はVHTSも気に入っていたりします。
プロフィール
ギロチンチョークの刺繍が人気です
「ギロチンチョーク」はブラジリアン柔術などの寝技の練習をしている人なら、誰でも１度は練習したことがありますよね。私も好きな極め技の１つです。
