晝間貴雅ベーシックセミナー「ガード」から、大胸筋ニキのダイヤモガードが少し理解できたという話
晝間先生のベーシックセミナーに今月も参加してきました!
道場のスパーリングで、力任せでくる人ってだいたい「トレアドール」で動きまわって「ニースライス」でゴリゴリに攻めてくるじゃないですか。今回はそれを防ぐための晝間先生的ベーシックがテーマでした。
セミナー内容について
トレアドールやニースライスなどの「足を捌く系のパスガード」は、先日亡くなったレアンドロ・ロ選手が得意とした技として有名です。今回はその追悼の意味もあったのかもしれません。
ノンストップで左右に動き回るパスガードが得意な相手をガードする技術プラスαを約2時間。終了後の質疑応答で約30分。毎度のことながら、体感として一般的なセミナーで教わる情報量の1.5〜2倍くらいのボリューム。
初心者の白帯だと、全部覚えようとするとキャパシティを軽く超えてしまうでしょう(笑)
セットリスト
ペアムーブ3種
- トレアドールへのガードで使う足まわしのペアムーブを3種類
いつもウォーミングアップでやる「横・横・うしろ」の足まわしで、横にきた相手を足をまわしでストップする時に伸展する逆側の脚は動かさない。左右で違う動きをさせるというのは、意外とできない人が多いのだとか。
トレアドールへの対処
- 足をグリップされて、起き上がる状況での対処3種類
- スパイダーガードへの展開
- ラッソーガードへの展開
- インバーテッドでの対処
- タックルへの展開
- 巻き込み or エビをしてからの展開
足まわしなどが苦手なら、まずはシッティングで対処しましょうということで、シッティングからグリップを切ってガードに入るまでの展開を3種類。そこから、ガードへの移行やスイープなどなど。
ポイントとしては常に相手の内を取って強い姿勢を保つということ。
クロスニーパスへの対処
リバースデラヒーバを経由した展開
- 相手が前傾してくる対応2パターン
- ラッソーを使ったスイープ
- フックを使ったスイープ・バックテイク
- 立ってくる相手へのクォーターガード→スイープ
- 膠着してバランスをとってきた相手へのワームガード→スイープ
ニーシールドを経由した展開
- 脇が差せた場合の対処
- 脇が差せない場合の対処
- 体を捻ってリバースハーフガードの展開になり、フックスイープを読まれた場合の対処
今回の内容は2020年の「続オープンガード」と少し重なるテーマでしたが、トレアドールの対処法はちょっと違うアプローチでした。あと、クロスニーパスへの対処はハーフガードにも活かせる部分が多く、いろいろと興味深い内容でした。
いろいろなパターンの足まわしで相手の内を取る練習をしながら連想していたのは、「大胸筋ニキ」として巷で話題の柿澤剛之さんの鉄壁のガードワーク。丁寧かつ正確に、相手の内を取ることを高速回転でやっているんだなと実感。
鉄壁の硬さを誇る柿澤選手のディフェンス技術は、「相手の意図を読んで、動きを先回りして防いでいる」と練習仲間である毛利部さんがおっしゃっていましたが、やっていることはセオリーに忠実な基礎ムーブの集積なんだと思います。
まとめ
晝間道場での練習は、他ではなかなか教わる機会のない話が聞けたりするのでとても勉強になります。晝間道場所属だった柔術新聞 岩井英治さんが今年の春にストライプル亀有をオープンしたのですが、亀有のオリジナル道着を晝間先生も着てましたね。
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