ベラトール ジャパン観戦レポート。ヒョードル vs ジャクソンなど

ベラトール ジャパンを観戦してきたので、今回はその観戦レポートです。さいたまスーパーアリーナ開催の格闘技イベントはいつか行ってみたいと思っていたのですが、ヒルマ道場の方々からお誘いをいただき念願の生観戦となりました。

さいたまスーパーアリーナへのアクセスについて

さいたま新都心駅の改札を左折。徒歩5分くらいで入り口に到着。東京から駅5つ。あっという間に到着でした。なんだ、さいたまって近いじゃん!(笑)

今回は大会関係者の方から招待券をいただきました。座席はS席で18列。1階席の奥のほうですが、少し傾斜があってリングと大きなモニターの正面なのでかなり快適に観戦ができました。

試合観戦レポート Bellator提供試合

初の生オクタゴン!(試合開始30分前くらい)

ゴイチ・ヤマウチ vs ダロン・クルックシャンク

じつはかなり楽しみにしていたこのカード。柔術黒帯のゴイチに対して、アグレッシブな打撃が魅力のクルックシャンク。どんな展開になるかなと期待していたのですが、試合は意外なほどゴイチのワンサイド。クルックシャンクの攻撃をほぼ完封して、バックチョークで1本。

ゴイチ選手、柔術家らしいファイトスタイルかつ、フィジカルもかなりバランス良くて極めが強い。もっと試合が見てみたくなる選手でした。

イララ・ジョアニ vs 渡辺華奈

渡辺華奈にとってはチャレンジングな試合だと思っていたのですが、組みついてからのテイクダウンとトップキープというストロングポイントを存分に活かして試合を支配。3Rにトップポジションからのパウンドで圧勝。総合的な経験値では敵わない強敵に、バックボーンとなるスキルを活かして対抗することの有効性を実感した試合でした。

ロレンズ・ラーキン vs 中村K太郎

離れて打撃で勝負したいラーキンと、前進してプレッシャーをかけるK太郎選手という拮抗した攻防が続いたのですが、K太郎選手の小さなミスに乗じてかけたラッシュの印象もあってラーキン選手が判定勝ち。お互い慎重で、リスクを負えなかったような印象。

マイケル・ヴェノム・ペイジ vs 安西信昌

テコンドーのように半身で構え、腕を下げてノーガードで前後に出たり入ったりしてタイミングを図るペイジと、組みつきたくて前進してプレッシャーをかける安西との攻防。ひらりひらりかわしながら、ドンピシャのタイミングでペイジ選手のカウンターのパンチが入りKO。身体的特性とバックボーンのスキルを活かしながら、ちょっと天才的な動きでした。

マイケル・チャンドラー vs シドニー・アウトロー

マイケル・チャンドラーは見るからに強そうな体。対するアウトローはフニャフニャしていて何がやりたいのか全く見えず、ほぼ見せ場なくKO負け。ワンサイドの試合でした。2人ともよく知らないけど、チャンドラー選手が強すぎたのかな?

エメリヤーエンコ・ヒョードル vs クンイントン・ランペイジ・ジャクソン

大画面のモニターに映る「氷の皇帝」に感激!

いよいよメインカード。ヒョードルの入場もジャクソンの入場もすごく凝っていて、とてもライブ感がありました。ずっと格闘技ファンだけど、まさかヒョードルのラストマッチ(残り3試合のうちの1つ)に立ち会えるなんて。

試合は、まるで「大きな堀口恭司」いった感じでリラックスして前後に出入りするヒョードルの打撃にジャクソンが全く反応できず、ほぼ全弾命中。最後は右のロングフックが入ってあっさりKO負け。ジャクソン、練習してきたのかな?という感じでした。ヒョードルは、まだまだ健在という感じ。あっという間の試合でしたが往年の強さは感じられました。

チーム仲間と嬉しそうに記念撮影するヒョードル

試合観戦レポート RIZIN提供試合

シビサイ頌真 vs セルゲイ・シュメトフ

シュメトフ兄、ほぼ何もできず1本負け。シビサイ選手が強すぎ?

住村竜市朗 vs ジョン・タック

ジョン・タック選手の強さだけが際立った試合。住村選手のセコンドには青木真也選手もいて、きっと磨いてきたのであろうグラップリングのスキルを見せることなく、あっという間の打撃でジョン・タック選手がKO勝ち。

アンディー・ウィン vs あい

あい選手がタックルでテイクダウンするものの、アンディー・ウィン選手のクローズガードにつかまって膠着する展開が続き、僅差であい選手が判定勝ち。あい選手はクローズガード対策が足りてない印象。レスリング力は素晴らしいけど、寝技で足の利く相手への対策に課題がありそう。

中村優作 vs 神龍誠

若くて勢いのある神龍選手の圧力に中村選手が苦しむ展開が続く。神龍選手の判定勝ち。

平本蓮 vs 芦田崇宏

ちょっとマッチメイクに無理があったかな?と思うくらい一方的に平本選手が攻撃してTKO。ムエタイのようなフォームからの力強い打撃は、MMAの選手がキックボクシングルールで挑むにはハードルが高すぎた印象。

越智晴雄 vs ジャレッド・ブルックス

ひたすら越智選手がタックルで組みつかれてバックを取られて何もできないという展開が続く。ジャレッド・ブルックス選手の判定勝ち。

浅倉カンナ vs ジェイミー・ヒンショー

かなり強い対戦相手かなと思っていたのですが、打撃でもグラップリングでも浅倉カンナが圧倒して試合を支配。最後は、粘りに粘る相手をねじ伏せるようにキムラロックで極めて1本勝ち。この日観戦した中で最も面白い試合でした。浅倉カンナ選手の勝利者インタビューを聞いて、すごく応援したくなりました。そんなこと言われたら、もう泣いてまうやろ。。。!

矢地裕介 vs 上迫博仁

RIZIN提供試合のメインカード。負けるとあとがない2人の崖っぷち対決。試合はパワフルな打撃と圧力の強い上迫選手のペースで3Rまで進むものの、千載一遇のチャンスで矢地選手がパンチを当てて倒し、上迫選手のお株を奪うサッカーボールキックでKO。

前回の朝倉未来戦ほど固さはなかったけど「矢地選手って攻撃バリエーションが少ないの?」と思えてしまうくらい単調になっていて、上迫選手が完封ペースで優勢に試合を運んでいたように見えたので「あれ?」という感じでしたが勝ちは勝ち。久しぶりの勝利で、とても嬉しそうでした。交際中の彼女も来てたようです。

まとめ

ベーシックセミナーでおなじみのメンバー+Sさんで記念写真(笑)

MMAのドーム大会は初めて観戦したのですが、入場の演出がカッコ良くてライブイベントみたいで楽しいですね。全部で7時間くらいだったのですが、あっという間に時間が過ぎました。けっこう1人で観戦に来てる人もいるみたいです。

今回は、晝間先生やヒルマ道場メンバーの方々と観戦。出稽古先の仲間と、こんなカタチで交流できるのも柔術の面白いところなのかもしれないですね!

プロフィール

TUNETOMO 取材・文/イラスト

柔術紫帯。柔道黒帯。上級ウェブ解析士。デジタルマーケティングによるWeb戦略提案とUI/UXディレクションが専門分野。柔術とイラストレーションと洋服が好きすぎて、オリジナルのアパレルSHOPまで作ってしまった。

必須の技術を忘れないために

えび

ブラジリアン柔術などの寝技の攻防で必須の技術の1つに「えび」というムーブがあります。えびのように身体を曲げ伸ばしして、下からのポジショニング調整に使うのですが、初心者はおろそかにしがち。

そんな基本ムーブを忘れないよう、普段から刺繍グッズを身につけるのはおすすめです!